白い巨塔(田宮二郎版その2)

第20話の途中で、裁判の一審が結審した。裁判所は原告の訴訟を棄却し、財前は無罪となる。里見は地方大学への転任を拒否し、大学を退学する。正編はここで完結するが、読者からの強い要望を受け、作者は相当悩んだ末に続編を書くことになった。勧善懲悪を望む世論を考慮したのか?社会派の小説家としてはここで問題提起が終わり、後は読者(社会)に考えてもらいたいと考えたのだろう。続編は「それから一年四カ月後」とのナレーションが入りドラマが続いていく。
さて、余談だが、ここまでのドラマの様々な場面で各役者が吸うタバコ・葉巻の量がすさまじい。確かに当時の職場でもこんな感じで喫煙していたが、禁煙が当たり前になっている現在からは考えられない時代だ。又、先日書いた話だが、里見が使用している機械式計算機の型名が第18話で画面に映りこんだ。「Contex-10」の文字が読み取れ、調べた結果が正しかったことが気に入っている。残り11話だが、定期的に録画している番組が溜まってきたので困ったものだ。

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