江の島道(その1)
従前から一度は歩いてみたいと思っていた「江の島道」を藤沢宿から歩いた。まず出発は藤沢橋交差点で、浮世絵や宿場の成り立ちを説明した看板が立ち並んでいる。
江戸時代の東海道は江戸方面から見附を過ぎて少し進むと右折し、遊行寺門前をすぐに左折する。直ぐに境川にかかる大鋸橋(今の遊行寺橋)を渡ると右が東海道(大山道へ)、左が江の島道になる。
藤沢橋は関東大震災後、当時のモータリゼーションの要請もあって東京方面から直進する形で架橋された。平成2年(1990)8月、鉄砲水により藤沢橋は落橋し、現在の橋は平成4年(1992)末に竣工したものである。
藤沢宿の賑わいを描いた浮世絵がお気に入りだ。大鋸橋を渡ったところの様子が描かれており、江の島一ノ鳥居が見える。
今、鳥居はないが杉山検校(元禄期の鍼灸師)が寄進した江の島弁財天道標が十二基が藤沢市の重要文化財に指定され、江の島道の道すがらに保存されている。
藤沢橋交差点を過ぎて間もなく国道から右に分かれる道が江の島道である。その小道はどことなく当時の雰囲気を漂わせている。少し進むと右手に時代を感じさせる蔵と家屋がある。蔵まえギャラリーといって昭和4年築のお米屋さんの母屋とその内蔵を使って2006年6月23日オープンしたアートとアーティストを紹介するスペースです。1階は3つの展示スペースとこあがりショップ2階は台所付きカルチャールームが3つあり、藤沢宿のPRに一役買っている。