感応院(藤沢市大鋸)
遊行寺の近くに藤沢宿で最も古い寺院の一つと伝えられている感応院に行ってきた。創立は建保六年(1218)、開基は源実朝といわれている。高野山真言宗。旧東海道を旅した人々が藤沢宿に泊まる際にお参りしたと言われている寺である。
薬医門
門をくぐり境内へ
庫裏の玄関が立派
庫裏の左側に棟続きの本堂
本堂脇から見た庭
境内の南側にある三島明神。建久4年(1193年)源頼朝が藤沢清親に奉行させ、大鋸に豆州の三島大明神を勧請したと伝えられている。藤沢の地名の由来の一つともなっている。
神社なのに本堂は仏教建築で全体が360°回転する構造になっている。四隅の取っ手を押すことで以前は参詣者が回せたそうである。現在は回転禁止になっている。鎌倉の長谷寺には輪蔵(まわり堂)と呼ばれるお堂があり、蔵内にお経が収められていて、時計回りに1回転させると、お経を1回読んだのと同じ功徳があるといわれている由縁と同じだろう。YouTubeには2009年にアップされた回る動画がある。
帰りがけに遊行寺の脇を通ったところ、こんな宿があった。江戸時代から営業している宿かな?