病気の記録:手術が終わって

2月11日(木)
2:00頃意識が戻る。ベッドの周りに家族がいた。時間を聞く。点滴
から痛み止めが入っているので、特段痛みは感じない。点滴のスタンド
には痛み止めと尿道カテーテルの袋もぶら下げられている。喉の痛みは
想像していたほどではなかった。
家族が帰り、再び眠りに入る。1~2時間後か?目が覚める。驚異の覚醒感に襲われる。頭のなかの回路が高速回転している感じ。麻酔が切れた後に脳内麻薬(ドーパミン)がでているのか?
そう言えば昔海外出張時に診療所でもらった睡眠導入剤(青色)を飲んで朝目覚めたときもかなりの高揚感を感じた。(目覚めが異常にスッキリ!!)
寝たままなのでエコノミー症候群対策に履いているソックスが両足のふ
くらはぎを自動でもみあげてくれるのが気持ち良い。
12:00頃家族が来院。着替えや入院に必要なものを2個のバッグに
準備してきた。しばし歓談。特に痛みは感じないが身体中違和感だら
け。何か読みたい本はないかとの問いにしばし考えてソクラテス、プラ
トン、ニーチェと言ったら配偶者が真に受けそうになったのでジョーク
だと返したところ、こんな時にと怒り出した。ウイットがまったく通じ
なかったのは残念!結局、雑誌2誌を買ってきてもらった。
15:40 一般病棟6Cへ車いすで移動。術後初めて立ったが、看護
師が安全を考えて車いすで送ってくれた。点滴、硬膜外麻酔、尿道カ
テーテルがぶら下がっているスタンドを足で固定しながら西棟6Fの消
化器外科病棟のC679号室へ移動。かなりの距離があったので歩いて
は無理だった。病室に入りベッドの脇に座ったところで救命・救急の
看護師は帰った。
まず、ベッドに寝る体勢を作りたいと看護師に頼んだところ、とにかく
病棟内の廊下を歩き回れとの指示あり。腹腔鏡手術は身体への負担が少
ないとはいえ手術後半日程度で歩けるんですね。歩かないと腸捻転を引
き起こしたり、腸の動きが悪くなるそうです。
点滴スタンドを引きずりながら廊下を30分ほど歩いたところ、めまい
を覚えたので中止した。このめまいには少々驚いたが、手術後には良く
あることらしい。血圧が最高90とかなり下がっていた。
ベッドで入院案内や入院申込書などの書類に目を通す。
2月12日(金)
術後初の食事を昼食に食べた。うどんのつけ汁のだしがきいて美味し
かった。他に牛乳、ゼリー。TVカード(千円)を購入。
病室の温度は25~26℃ぐらいあり冬物は必要ない。
20:00 回診で主治医が部屋に来る。救命・救急センターでの検査
後、診断結果は断定的に「急性胆嚢炎です」とのことだったが、その根
拠はどのような検査結果からなのかを質問した。「判断の主なポイント
は血液検査結果及び造影剤を入れたCT映像からです」との回答あり。
2月13日(土)
10:00 背中の痛み止めの麻酔が外される
11:00 点滴と尿道カテーテルがやっと外される。尿道カテーテル
を抜く時、痛いイメージがあったが、痛みよりも違和感との表現がピッ
タリ。点滴の針はまだ残されたが、鬱陶しいものがなくなりほっとし
た。
本日は新東館への移動作業のため面会時間は17:00~19:00
へ短縮。
16:00から病棟6Fのwalkingを開始。16:451F売店前の階段
で2Fまでの昇降を15往復する。
17:00 6Fの専用コーナーで久しぶりの洗髪。頭にはかさぶたが
できふけが凄い。二度シャンプーしてもらいスッキリ!
尿は濁ったのが数回出ていたが、21:45に明確な尿意とともに透明
で勢いのある尿がでた。光にキラキラと輝く水流に感動する。
21:50 点滴から最後の抗生剤が注入され、1時間後に終了。

			

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